女性の起業事例紹介Vol.2 専門性の高い企業研修で大手法人から受注

先輩たちに聞く!「私たちこんな風に企業しました」VOL.2。それまでのキャリアを活かして、セクハラ、パワハラに特化した専門性の高い企業研修を提案。大手の法人からも受注するまでに。 起業家への憧れが原点。一人ひとりを大切にする組織作りを支援したい。(株)ヒューマン・クオリティー 樋口ユミさん

 

研修風景写真

『株式会社 ヒューマン・クオリティー』

 

 

たまご塾第一期生

 

女性起業家への憧れがきっかけでした

今のお仕事について、教えてください。

法人に出向いて、セクシュアル・ハラスメントやパワー・ハラスメント対策の研修をしたり、セクハラ・パワハラ防止のためのコンサルティングをしたりしています。

また、企業様と提携して、従業員様用の外部の相談窓口としての業務も請け負っています。

これは従業員の方から弊社にセクハラやパワハラに関するご相談があると、仲介役として問題解決のサポートをするというものです。

なぜ、起業しようと思ったのですか?

最初の勤務先は卒業した大学の就職部で、女子学生と女性の卒業生のキャリア相談を担当していました。

働き始めたばかりですから当たり前なのですが、やりたい仕事を思うようにできないというジレンマを感じていて・・・。

その頃から女性起業家が集まる会合に顔を出して、こういう生き方もあるのね、素敵だなと思っていました。

今回起業するにあたり、今までの自分を振り返った時に、そういえば私、もともと起業家に憧れていたんだ、ということを思い出したことも、「起業しよう」という決意の後押しになりました。

市場性を考え、あえてニッチな道を選択

いろいろな研修がありますが、なぜ、セクハラ、パワハラだったのでしょうか?

社会が何を求めているのか、という市場性と、学校職員をしていた時に、セクハラ防止相談員をやっていたという経験に注目しました。

人権や一人ひとりを大切にしたいという思いが根底にあります。

その範疇に入っていることなら、セクハラやパワハラでなくてもよかったですし、女性のキャリアカウンセリングにも取り組みたいと思いました。

でも、何をするかを考えた時に、他との差別化を考えれば、人が避けたいところ、ハラスメントを専門に取り組む人は少ないだろうと考え、パワハラやセクハラを選択しました。

最初のお客様はどうやって見つけたのですが?

実績のない小さな会社が仕事をもらうのは大変です。

最初にいただいた仕事は、UPルームの職員の方からのご紹介でした。

人との繋がりの大切さを実感し、「ありがたいな」と思ったことを今でも覚えています。

その後の集客は、ホームページを活用しています。

広告費を投入して、重要なキーワードで検索すると上位に表示されるように設定し、サイトに集客しています。

サイトでは無料のセミナーをお知らせし、人事担当者などにそのセミナーに参加してもらい、受注をいただくという流れになっています。

他の研修会社と比べて、何が差別化になっていると考えていらっしゃいますか?

画一的な研修ではなく、お客様の環境にあわせて完全にカスタマイズすることと、上から目線ではなくて、人事担当者様や受講者の方と同じ視線で一緒に考える姿勢を心がけていることでしょうか。

また、実際に課題を抱えている会社も多くありますので、研修を通じて具体的な解決ができるように心がけています。

お客様からはそこが良いといっていただけることが多いです。

顧客を増やすために。そして、今後の展望

思っていたことと違ったことや、困ったことはありましたか?

開業後、半年は売上としては厳しい状況でした。

でも、レンタルスペースとはいえオフィスは借りているし、広告も出し続けていますから、お金が出ていくばかり。

毎日資金繰りのことばかり考えていました。

それでも、1期目、2期目ともに、当初想定していた目標は達成できましたので、その達成感は支えになっています。

顧客を増やすために実施していることはありますか?

昨年の夏にメルマガの配信を始めました。配信頻度は月1回です。

無料セミナーのみにご参加の方には、有料セミナーの告知に加え、セクハラに関する最近の裁判事例などを書いています。

有料のセミナーを受けてくださった方や、研修を担当させていただいた会社様など、いわゆる顧客に対しては、裁判事例に対する私自身の見解なども加え、より有益な情報をお届けするようにしています。

配信を始めたら、リピートでの研修依頼や、社員と個別面談をしてほしいといった仕事が入るようになりました。

メルマガの効果は大きいです。もっと早く始めれば良かったですね。

オープンセミナーも増やしました。以前は2時間の無料セミナーだけだったのですが、今は終日の有料セミナーも実施しています。

メニューを増やしたら、無料セミナーのあと有料セミナーを受けていただけるようになりましたし、企業研修に伺った会社の方がもっと勉強したいとオープンセミナーに来てくださるようになりました。

良い循環が生まれていると感じています。

メルマガの活用や「ネット広告から無料セミナーへ、そして有料セミナーへ」という流れは、どちらもUPルームのセミナーで教わったことです。

学んだことは実践するということを大切にしようと、いつも自分に言いきかせています

今後の展開を教えてください。

デフレで非常に厳しい状況ではありますが、より高い質のプログラムを開発することが当面の目標です。

長期的には会社も自分も健康に生き続けることが目標です。

自分で自分を律しることができ、『自律した生き方』をしていきたいと思っています。

セミナー卒業生の同窓会の幹事を積極的に引き受けてくださったり、起業勉強中の後輩に対して勉強の場を提供してくださったりと、人との繋がりを大切になさる樋口さん。誠実で信頼できるお人柄で、確実にネットワークを広げていらっしゃるご様子です。「一人ひとりを大切にしたい」という思いをさらに大きな形にしていってくださいね。

起業ストーリーイメージ

(文:ライター 粕谷知美

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