何か、具体的な起業プランがあるわけではないけれど、雇われるのではない、自由な「働き方」「生き方」の形として「起業」という形を目指したい、チャレンジしたい、という方は、コロナ禍の中、ますます増えてきました。
上記のようなご相談はとても多いです。
起業したいけれど、起業のアイデアがない、
そんな時は、どんな風に考えて、アイデアを考え、起業準備を進めていけばいいのでしょうか。
「どうせやるなら好きなことで・・・」と資格取得を考える前に
起業したいけれど、何をやろうかしら、
自分の興味があるのはどんなこと?
こんな資格があるのかと説明を聞きに行ったら、なんだか面白そう、起業している人もいるみたい・・・
と、いきなり資格取得に走ってしまう前に、起業準備で考えるステップがあります。
「何のために起業したいのか」をはっきりさせる
自由な働き方である起業であれば、
仕事の時間も縛られない、
うまく軌道に乗れば大きく稼ぐ可能性もあり、
誰かに指示されることもない、
嫌な仕事はやらなくても済む、
住む場所も選べるし、
生活に困らなければ社会貢献的なことでやりがいがある仕事ができるかも?
と、すべてが叶えられると考えてしまいがちですが、
そこは、ビジネスである以上、お金を払ってくれるお客さんがないと運営していくことはできません。
稼ぐことに重きを置いたら、お客さんの都合に合わせていかなくてはいけない場面もあるのです。
起業は、無限の可能性に満ちていますが、どちらの方向を選ぶべきか?という選択の場面が多々あります。
まず、どうして自分は起業したいのだろうか、起業して何が得たいのか、という起業の目的をはっきりさせましょう。
ビジネスの方向性を決めていく基準としてもとても大事なものになります。
これで生活を成り立たせていく必要があるのであれば、「しっかり稼げること」という視点で起業プランを考える必要がありますし、
どうしても子育てや介護、自分の健康のことで在宅仕事をしたい、など、時間や働く場所に制限がある場合も起業のアイデアを考えるときの条件からはずせません。
自分の裁量で自由に出来るとはいえ、それはお金を払ってくれるお客さんがいてからこそ。
時には、家族にかかるお金もなくなったし、年金もあるから稼ぐ必要もないので、完全なボランティアにならない程度にこれまでの経験を活かして社会貢献を目的に仕事にしたい、という方もいらっしゃいます。
そういう方は、どうぞ、なさりたいことで考えていきましょうと言えますが、
稼いでいくことが必要な方であれば、「好きなこと」で方向性を考える前に、「ご自身の得意なことがいかせる分野」で「需要があって稼ぎやすい業種」や「喜んでお金を出したいお客さんがいる商品やサービス」で「競合も少ない分野」で、など、「ビジネスになりやすいか」という方向でビジネスプランを考えていく必要があります。
本当にやりたいのはこちらの内容だけれど、なかなかすぐには稼げそうもないから、今すぐ当面は、自分の経験が生かせる、こちらからやってみよう、という判断をしたほうがいい場面もよくあります。
いくつかのプランで悩む時、やりたい方向が右往左往してしまう時、
そもそも「何のために起業したいんだろう?」と振り返って考えてみることをおすすめします。
今すぐ目の前の結果を出すためのビジネス、と、少し先の将来のためのビジネス。
これは、どんな事業をやっている大きな企業であっても、必ず、両方取り組んでいます。
ビジネスとしてスタートしたいなら、まずは「結果が出そうなこと」を優先にするのがおすすめです。
どっちがうまくいきそうかしら?と迷った時は、ぜひ、起業相談をご利用ください。
他のビジネスの成功例から見えてくる顧客ニーズのトレンドなどはお伝えできると思います。
起業の目的が見えてきたら、次に、考えるのはビジネスのアイデアです。
次の記事では「ビジネスアイデアの考え方」についてお伝えします。