先日 2017年1月28日 「日・アフリカ ビジネスウーマン交流プログラム」という研修事業の一環で
アフリカ8か国の女性企業家・政府職員が横浜に来られ、
女性起業UPルームと F-SUSを活用して起業した女性たちとの交流イベントがありました。
これは、第5回アフリカ開発会議横浜開催を契機に JICAと横浜市の連携でスタートした事業で、
3年前から毎年
女性起業UPルームに アフリカの女性起業家のみなさん、各国の女性支援の施策に取り組み行政官の方たち訪問を頂いています。
3回目となる今年、ブルキナファソ、コートジボワール、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、タンザニア、ザンビアの各国から、
農業やファッションなどのビジネスを行う女性起業家と女性起業家の支援をする政府職員の方たち 計17名がいらっしゃいました。
今年は、より深く お互いの問題点をディスカッションしたいという目的で
グループにわけてのディスカッションという形で開催。
午前中は、横浜市の女性起業支援の取組みの紹介として
女性起業UPルームの事業紹介と 同じく 横浜企業経営支援財団F-SUSの取組みの紹介。
フォーラムからスタッフの吉武さんの発表です。
続いて、2つのグループに分かれて、
女性起業UPルームの女性起業家たまご塾の修了生からの事例として、
たまご塾第8期のナチュラルスイーツ販売ToiToiの さくまのりこさんが事業発表。
卵、乳製品、白砂糖を使わない 自然派スイーツ。
ザンビアでも 売れそう とアフリカの参加者の方から 感想が。
≫ ナチュラルスイーツ ToiToi さんのネットショップはこちら
続いて、たまご塾8期の重ね煮料理教室の 田島恵さんが事業発表。
食材の「陰」「陽」「中庸」の考え方を伝えるのに通訳の方が苦労していらっしゃいましたが、
食で 体質改善が出来るという考え方は アフリカの女性経営者の方にも共感されて 料理法についてまで質問が飛んでいました。
≫ 重ね煮 料理教室 田島さんのサイトはこちら
そして、着物をまとって つまみ細工で作ったアクセサリーの販売で たまご塾第9期の 伊達一輪IKEDA-YA の南保さん。
着物の注目度は かなり高く! 修了後には 一緒に撮影してほしいアフリカの女性たちにひっぱりだこでした!
≫ 伊達一輪 IKEDAYA 南保さんのブログはこちら
その後、アフリカの女性経営者のみなさんたちと、女性が起業するにあたっての課題などの共通テーマをディスカッション。
女性起業UPルームのナビゲータの吉枝が ファシリテーターを務めさせていただきました。
アフリカの経営者の方たちは、ファッションなら工場を持って 従業員を持っているような規模の方たちや、
ファッショングッズの制作技術を教える職業訓練校を運営するような立派な経営者。
「いったいどうやって アフリカの女性たちは ここまでたどりつけるんだろう?」
毎年 アフリカの女性経営者の方たちの訪問を受けながら 聞きたかったことがたくさん。
・資金のこと
・スタートアップ時のこと
・人を雇うに至る 決断のタイミング など。
日本のさくまさん、田島さん、南保さんからも
・雇う人を どんな視点で選ぶのか?
・事業では何を大事に考えているか?
・販路拡大のために何をしたか?
など、起業スタート時にぶつかる課題などについて 質問をさせてもらって
それまでの経験から アフリカの経営者のみなさんから 貴重なアドバイスを頂きました。
同席する 行政官の方たちも それを踏まえて どんな 支援が必要なのか という気づきを得ていらっしゃったようです。
資金のことは、 誰しも ぶつかるハードルですが
今は 工場を運営する彼女たちも 実は ミシン1台買って 自分が腹を作って売る
という 地道なところからスタートされているのを知り、
それは 日本の女性たちと 同じでしたね。
行政官の方たちから 「日本の融資の仕組みや 助成金など 資金援助の仕組み」について 質問があり、
日本が比較的低金利であったり 助成金が用意されつつあることはお答えしましたが
日本の女性起業家のみなさんは 「でも、実際には 借りようとは思わない」 と口をそろえ(笑)
アフリカの 女性経営者の方も 「お金を借りるのは 事業拡大する時で スタートアップにはいらない。」
と きっぱり!
このあたりも とっても 共感しあえて うれしかったです。
女性の起業は「ハート」でするもの という言葉も アフリカの女性たちが口にしていらっしゃって
彼女たちの起業の目的も 「女性の雇用を増やしたい」「経済的自立を支援したい。」 というところにあります。
今は 海外にも販路を持っている彼女たちでも 自宅店舗で売り始めた、 口コミで注文が拡がって・・・・と
地道なスタート。
ただ、一点 「ある時 ウェディングドレスを作ったのが 高価格で売れて。」
や 「市長や会社経営者などで口コミが拡がって・・・」など
大きくステップアップするには
「高価格(高利益率)でも買ってくれる顧客層や商品を持てた」 というチャンスをつかんでいらっしゃるのを感じました。
終了後には、 つたない英語ながら、 事業のパンフレットを見せていただくようなちょっとした交流があったり
記念撮影も 楽しかったです。
アフリカの方のブルーのドレスは 職業訓練校で学んだ方々が作っている ドレス。
最後に 記念撮影をパチリ!
かけ声は「チーズ」ではなく なぜか 「グリーンティー!」 だったり 「KIMONO!」 だったり(笑い)
毎年 思うことですが 女性起業家の気持ちって 国を超えて 本当に近いものがあります。
女性が 起業して さらに 経営者としても事業を発展させ 影響力をもっと強く持つようになれれば
社会を幸せに変えていく力になることは間違いありません。
JICAの皆さん、 アフリカの皆さん 貴重な学びの機会をありがとうございました!
また、来年も 楽しみにお待ちしています!